5 Sep - 17 Oct 2009

平川典俊 / Noritoshi Hirakawa
生きていることの表徴 / An Attribute of Living

13:00-19:00
日・月・祝日休
Closed on Sun, Mon and Holidays

Opening reception / 17:30 - 19:30, 5 Sep 2009
Artitst talk / 17:30 - 18:30, 5 Sep 2009

Artist Talk : 9月5日(土) 17:30 – 18:30
「生きていることの表徴」を通じて社会・個人とジェンダーセクシャリティの問題について、平川独自の俯瞰的な視点で語ってもらいます。

作家テキスト
 他者に性器を象徴的に露呈することによって自己存在を確認するというのは人間の本能である。私たちはしばしば性的資質を通じて性差を主張することによって自らの存在を確立させている。時に自己が保持しない他者の所有する肉体性、精神性に魅了されている。この自己確立の相互様相は必然的に他者との融合の願望を引き起こす。融合は他者の性器を所有しようという意向を願い持ったと同時に達成される。その他者に属する性器を獲得するという想像は人と人を隔てている境界線を消去してしまう。
 公共の空間においてある人の性器を象徴的に露呈する写真を撮ることは、心的なる性器の象徴的交換は普遍的な私たちの存在の確認の方法=「生きていることの表徴」であるという仮説を証明することに他ならない。